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8月は10日11日13日22日が休みになります。

15日と29日は営業いたします。

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スポーツの怪我

走れないほど足首に痛みがあった20代女性陸上選手の相談事例

髙野

 

患者情報:21歳  女性  職業:大学3回生 陸上400m選手

 

【問診】

 

<お悩み>

 

足首が痛む陸上選手

 

左足首の痛み

 

<患者様にお伺いしたこと>

 

Q,痛みはいつ頃からですか?

 

去年の7月に左の足首が痛くなりました。

 

その後、いったん痛みは治まりましたが、また再度痛くなりました。

 

Q,痛みに変化はありましたか?

 

走っていると痛くなり、氷で冷やせば痛みが落ち着きます。

 

でもまた2,3カ月ぐらい練習を続けると、走れないほど痛くなります。

 

Q,足首の痛みで整形外科や整骨院等へ行かれましたか?

 

整形外科に行き、レントゲン撮影とMRIの検査をしてもらいました。

 

結果は、骨や靭帯には異常がないということでしたが、水が溜まっていると言われました。

 

Q,足首のどの部分が強く痛みますか?

 

かかとの後ろ側、内側に痛みが出ます。

 

Q,これまでに大きな怪我や病気をされたことはありますか?

 

高校3年生の時に、足の親指の骨を二か所骨折しました。

 

また、2年前にはすねの辺りに痛みがありました。

 

【検査】

 

今回は足首の痛みですが、スポーツ選手ということもあり、股関節から足首までの状態を詳しく調べていきます。

 

<動きの検査>

 

股関節の動きの検査

 

股関節の動きは、やや正常範囲に足りていませんでしたが、大きな問題とは考えられませんでした。

 

ただ、股関節を動かしていくと、動きの限界を迎えたところで股関節がカクッとなる感じがありました。

 

これは、股関節の緩さから来ているものと考えられました。

 

膝の動きの検査

 

膝から下の動き、回旋動作を調べました。この検査では足を持って膝の内側、外側への動きをみますが、内側への動きに大きな制限がありました。

 

普通、正常な膝の動きでは内側へ30度は動くところが、この患者様の場合は、5度程しか動いていない状態でした。

 

足首の動きの検査

 

足首の動きでは、3つの関節を調べました。

 

かかとの関節は、外側に捻る動きに制限がありました。

 

足の甲の関節も、外に捻る動作に制限がありました。

 

足先の関節は、外に倒す動きに制限がありました。

 

これら三つの関節の動きの検査のすべてをまとめると、この患者様の場合、足の外側が地面につきやすく、足の親指の付け根部分である母指球にうまく体重が乗せられない形状になっていました。

 

<筋力の検査>

 

足首を上下にする動きで負荷をかけて力比べをしました。

 

この検査ではどちらの足も特に問題はありませんでした。

 

<その他見られること>

 

・走る時に、膝が外を向いた状態でした。

 

・やや偏平足気味でした。

 

※偏平足とは、足裏の土踏まず部分がない足のことを言います。

 

【検査結果から分かること】

 

アキレス腱滑液包炎

 

<足首の痛みの分類>

 

かかとの骨とアキレス腱が擦れないようにしておくためのクッションの役割をもつ、滑液包の炎症であると考えられました。

 

<足首の痛みの原因は?>

 

痛みが出ているという部分は、アキレス腱がかかとについている部分であり、この部分を押さえるとピンポイントで痛みが出ました。

 

また、水が溜まっていると整形外科で言われたということからも、少なからず炎症が起きていることは間違いないと考えられます。

 

しかし、検査からはアキレス腱自体が腫れたり、硬くなったりという状態は診られませんでしたので、アキレス腱の異常ではないと判断できました。

 

そこで今回注目したのは、かかとの骨にアキレス腱が擦れて痛まないようにしているクッション(滑液包)の部分です。

 

検査からも分かるように、この患者様は足首の動きに制限がかかっていることが原因で、うまく母指球(足の付け根部分)を使って走れていないことで、外側に重心を置いて走ってしまう癖がついてしまっていると考えられました。

 

そのように外側に重心を置く癖がついてしまった走り方をすると、足をついた際に体重が無理やり内側に乗ってしまうことで、負担のかかり方が偏ってしまいます。

 

そこでその負担を補うように、足首のクッションの役割をする滑液包に過度のストレスがかかってしまい、炎症を引き起こしていると考えられました。

 

【治療計画】

 

ウォーキング 脚

 

<治療の方針>

 

まず、この患者様は走ると炎症が起きてしまうため、練習の参加はしばらくの間、控えてもらいます。

 

そして、股関節から下の動きを改善し、走り方の癖を直し、偏った使い方にならないようにしていきます。

 

また、足首にかかる負担を減らすためにテーピングを行います。

 

さらに外側に重心がかかっていることにより痛みが出やすい歩き方になっていますので、歩き方の負担を減らし正しく歩行できるようにインソール(靴の中敷き)を作成します。

 

<治療のゴール>

 

走るたびに痛むことのない体と、走りのパフォーマンスの向上を目指します。

 

<治療期間>

 

治療期間は1か月、週二回の通院ペースを提案しました。

 

【経過】

 

治療終了後は、足の地面への着きやすさに変化を感じてもらえました。

 

また、足の親指の付け根部分である母指球に、体重が乗る感覚が強くなっておられました。

 

今後も経過を見つつ治療を進めていきます。

 

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