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10月は3日、17日、24日がお休みになります。

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腰痛

腰痛があり、座っているといつもしびれが出る60代男性の相談事例

髙野

柔道整復師(国家資格)

 

年齢:64歳 性別:男性 職業:用務員

 

【問診】

 

<お悩み>

 

草刈り

 

去年の夏に草刈り機で草刈りをしてから腰に痛みが出ています。

 

<問診でお伺いしたこと>

 

Q,どんな体勢の時痛みが強く出ますか?

 

朝起きて座ると、しびれが出ます。また朝だけでなく、座っているといつもしびれが出る状態です。

 

あとは、立っていると体が反ってしまうような感覚があります。

 

Q,しびれはどの部分に出ますか?

 

左足の外側にしびれが出ます。

 

Q,去年の夏に比べて痛みの変化はありましたか?

 

去年の夏に比べると、今は痛みが治まっています。

 

Q,これまでに大きな怪我や病気をされたことはありますか?

 

30代で急性肝炎になりました。

 

Q,腰の痛みは整形外科や整骨院等で治療されましたか?

 

いえ、治療していません。

 

【検査】

 

腰の症状の原因を調べるため、動きや神経障害の検査を行います。

 

<動きの検査>

 

腰の動きの検査

 

前にかがむ動きでは痛みがないものの、後ろに反る動きと、腰を左に捻る動きには痛みが出る状態でした。

 

股関節の動きの検査

 

股関節の動きでは正常範囲に全く届いていない状態でした。

 

股関節の前の筋肉(腸腰筋)とお尻の筋肉(外旋筋)が硬くなり、動きが制限されていると考えられました。

 

もしくは、筋同士がくっついてしまう癒着している状態であるとも考えられました。

 

うつ伏せでの動きは、左右ともに正常が45度に対して10度しか動いていない状態でした。

 

仰向けでの動きは、左右ともに正常が45度に対して20度しか動いていない状態でした。

 

また、仰向きで足をまっすぐ上げる検査では、左のふくらはぎに突っ張った感じが出ました。

 

骨盤の動きの検査

 

うつ伏せで膝を外側に出す動作で、お尻が上がってしまう傾向がありました。

 

また、座っている状態で腰と骨盤の動きの流れを診る検査では、硬さが見られました。

 

<筋力の検査>

 

・仰向けで足の親指で力比べをする検査では、腰を曲げた状態での力比べでは、左の力が弱くなりました。

 

・体幹を支える筋肉、インナーマッスルの検査をしましたが、筋肉がうまく使えておらず筋力も弱い状態でした。

 

・お尻も筋肉も同じく上手く使えていない状態で、筋力も低下していました。

 

<その他、みられること>

 

・腰骨の下の仙骨と骨盤の骨で構成される仙腸関節に負担をかけましたが、痛みがなく異常は見られませんでした。

 

【検査結果から分かること】

 

椎間板ヘルニア

 

<腰の痛みとしびれの分類>

 

腰の症状は、椎間板ヘルニアによる可能性が高いと判断しました。

 

その為、しびれが残っていると考えられました。

 

症状が足先や両足に出てはいないことから、これからの見通しは明るいと予想できました。

 

<椎間板ヘルニアの原因は?>

 

以前のお仕事がデスクワークということで、長年座り仕事だったため、体幹を支える深部の筋肉であるインナーマッスルが著しく低下している状態でした。

 

その為、股関節周りの筋肉が弱いインナーマッスルの代わりになって体を支えてくれていました。

 

しかし、股関節の筋肉に本来の働き以上の負担が長年かかり、筋肉が硬くなった結果、股関節の動きが悪くなってしまいました。

 

股関節がうまく動かないと、お尻の筋肉も低下し、腰に直接的に負担がかかってしまいます。

 

この腰への縦にかかる負担、圧力が背骨の中でクッションの役割をする椎間板にかかり、椎間板がつぶれるなどして神経に触ることで、痛みやしびれの症状が現れてしまうのです。

 

【施術計画】

 

腰の整体

 

<施術方針>

 

股関節と骨盤の動きを手技によって改善させる治療と、インナーマッスルとお尻の筋肉に刺激をいれて筋肉をうまく使えるように改善する治療を行います。

 

また、自宅でのセルフケアとして、インナーマッスルのトレーニング、マッケンジー体操(ヘルニアの体操)を指導し行ってもらいます。

 

<治療のゴール>

 

仕事に支障の出ないような体を作ることを目標にしました。

 

<治療期間>

 

3か月、週二回の通院ペースを提案しました。

 

【経過】

 

現在、8回の治療が終了しています。

 

・初診の施術終了後は、動きが楽になるがしびれや痛みには大きく変化がない状態でした。

 

・2回目(3日後)では、少し楽なものの、状態が戻ってしまうとのことでした。

 

・3回目(3日後)では、しびれが少し軽減している気がするとの事でした。

 

マッケンジー体操レベル1、インナーマッスルのトレーニングを指導しました。

 

・4~7回目は大きな変化はなく、全体的な痛みとしびれは残っている状態でした。

 

痛みの度合いは初診時が10とすると、10→7へと若干の減少が見られました。

 

・8回目(4日後)では、しびれ・痛み共に軽減していましたが、前日に草刈りをして痛みが少し強いとのことでした。

 

痛みの度合いは10→6とほぼ変わらない状態でした。

 

股関節の動きは、うつ伏せの状態で10度→15度になり、仰向の状態でけ20度→30度へと少し改善傾向が見られました。

 

今後は引き続き状態が安定し、動きがより良くなるように施術を進めていきます。

 

また、フレクションベットによる施術も導入していく予定です。

 

【まとめ】

 

この患者様は検査結果から、椎間板性腰痛(ヘルニア)であると判断しました。

 

骨盤や股関節の動きが著しく悪いことから、骨盤周りの筋肉が硬くなり、背骨(腰椎)に負担が多くかかっていることで椎間板を痛めたと考えられました。

 

しかし、その骨盤や股関節の動きの悪さの原因は、長年のデスクワークによるインナーマッスルの筋力低下にあります。

 

現代の働き方は昔と比べて長時間のデスクワークや立っている姿勢などが多く、意識して運動に励まないと体を支える筋力はどんどん低下してしまいます。

 

現代病ともいわれる肩こり・腰痛が増加したのも、この筋力不足によるものが多いと言われています。

 

この患者様も同じく筋力で支え切れなかった体を背骨で支えることとなって、背骨の中の椎間板を痛める結果となりました。

 

このため、動きの改善と合わせて、体を支える筋力をつけていくことで背骨に負担をかけない体を作って行くことを施術でも目指しました。

 

今後も継続して経過を見守っていきます。

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