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6月は水曜日がお休みになります。

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腰痛

灯油を持ち上げて強く左腰を痛めた方の事例

患者情報:男性

 

【問診】

<お悩み>

灯油を持ち上げた際に、左腰を痛めました。

 

<問診でお伺いしたこと>

Q、痛みはいつ頃からですか?

十年前にも同じような痛みがありました。

一年前にゴルフをしている際に同じ痛みがありました。

 

Q、どんな姿勢でどのような痛みが出ますか?

立っている姿勢、仰向けになっている姿勢、うつぶせになっている姿勢で激しく痛みます。

植わっている姿勢では、痛みはありません。

 

Q、動作での痛みはありますか?

卓球でスイングした際にも左腰に痛みがあります。

 

Q、腰やお尻、足などにしびれはありますか?

特にありません。

 

Q,今まで腰の痛みを、病院などで治療されたことはありますか?

整形外科でX線をとってもらったところ、側弯症(脊柱が側方へ曲がり、ねじれている状態)と診断されました。

 

Q、痛みがでる時間帯に差はありますか?

特に夜、寝る際に痛みがきつく出ます。

 

Q、その際、痛みのある場所はどこですか?

左腰から左のお尻にかけて痛みが強く出ます。

 

 

【検査】

この患者様の場合、初診で来院された時には痛みが強く、仰向けの状態での検査ができませんでした。

そのため、初診から2週間後に再度検査を行った結果が以下になります。

<動きの検査>

・股関節の動きの検査:股関節の動きを見る検査では、通常45°前後の動きがあるはずの股関節が左右共に5°~10°と極端に動きが悪いことが分かりました。

・仙腸関節の動きの検査:上半身を骨盤とともに支える仙腸関節の動きの検査でも、動きが悪いことが分かります。

 

<神経症状と筋力の検査>

・椎間板など神経症状からくる痛みかどうかを判断するMMT検査では陽性で、神経学的に問題があると考えられました。

・筋力の検査では、お尻周りの筋力(大殿筋)も弱いことが分かりました。

 

<その他の検査>

・腰を支える筋肉である起立筋の左側に過度の緊張状態があり、押すと痛みがでる状態です。

・左股関節を曲げる動作で痛みが発生しました。

 

【痛みの分析】

<痛みの分類>

検査の結果から、腰椎ヘルニア、腰部の脊椎管狭窄症の合併の可能性を疑いました。

 

<腰痛の原因は?>

体幹を支える深部の筋肉であるインナーマッスルが弱っていることにより、本来であれば筋肉で支えるべき負担を腰椎という骨が代わりに負担してしまっている状態です。

また、お尻の筋肉をうまく使うことが出来ず、歩行時や座った時に腰の筋肉部分(起立筋)が硬くなっていることから、お尻の筋肉を上手に使えるようにトレーニングをしていく必要も考えられます。

 

【治療計画】

・治療方針:腰椎を繋ぐ役割を持つ椎間板は一度悪くなってしまうと元に戻すことはできません。しかし、腰椎にかかる負担を減らし、症状を落ち着かせることは出来ます。

そのため、電流治療では体幹を支える深部の筋肉である、いわゆるインナーマッスルを鍛えて腰の筋肉にかかる負担を減らし、酷使して硬くなった筋肉を改善していきます。

手技での治療としては、腰部の筋肉(起立筋)は痛みも強く指圧を行える状態ではないため、症状が落ち着くまでは触れずに様子を見ていきます。

ただ、痛みの強い場所以外の部分(腸腰靭帯、殿筋、腸腰筋、外旋筋)のくっついてしまっている状態を手技によりはがし、各筋肉が担う本来の動きを行うよう促すことで腰椎にかかる負担を軽減させることを目指していきます。

 

【経過】

治療開始から2週間後、症状がなかなか落ち着かず、狭窄症の合併や内臓疾患も疑われたため、MRIを受けていただくよう患者様に勧めました。

その結果、L1L2間のヘルニアと診断されました。

治療開始から3週間ほどで5分ほどなら仰向けで寝ることが出来るようになり、腸腰筋の指圧治療とともに、自宅でも簡単にできるマッケンジー体操の指導を始めました。

そこから痛みは順調に軽減していきましたが、まだしびれや左のお尻に痛みが残っているような状態でした。

 

治療開始から1カ月を経過すると、腰部の痛みはほぼ感じない状態になりました。

 

その後治療開始2カ月経過し、腰部の痛みは初診での来院時の痛みの度合いを10とするなら、10→1,2へと大幅に軽減しました。同じく仰向けで寝ている姿勢でも痛みは同様に10→1,2となりました。

股関節がほぼ動かない状態だった初診時に比べると、もう少しで正常域となるほどに動きの改善も見られました。

ただ、体幹を支えるインナーマッスルやお尻の筋肉はまだ弱く、これらの筋肉の増強をこれからも目指すことでより痛みの出にくい体を作って行くことができると考えられます。

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